沢村栄治

昨日は、プロ野球選手であった沢村栄治が、1944年に日中戦争で戦死した日で、命日でした。


三重県出身で、1934年に京都商業在学中に、来日した米大リーグ選抜チームと対戦する全日本選抜チームの投手に選ばれ、好投しました。
以後、日本最初のプロ野球チームであった大日本東京野球倶楽部（東京巨人軍とも）のエースとして活躍し、1937年のリーグ戦では24勝４敗、防御率0.81の成績をあげ、初の最高殊勲選手となりました。
日中戦争中、彼を乗せた輸送船が台湾沖でアメリカの潜水艦に撃沈され、彼は帰らぬ人となりました。
業績をたたえて、1947年に読売新聞社が〈沢村賞〉を制定し、毎年、投手のうちペナントレースでの成績内容・技量の最もすぐれた選手を表彰しています。

彼の速球のスピードがどのくらいだったかというのは、しばしば問題になるのですが、実際に彼を見た世代の選手の証言によれば、恐らく160km/h近いものであったろうとのことです。
現代の超一流の速球投手が、150km/hを少し越える程度なので、どれくらい凄かったかが分かろうというものです。
沢村栄治が現在に生きていたら、今の選手のように、大リーグにいっても十分通用する選手だったでしょうね。